あの夏、いちばん静かな海
監督・脚本/北野武
主演/真木蔵人

ろう唖の青年がサーフィンに興味を持ち、それに没頭することで社会性を取り戻していく。サーフィン競技会で好成績を残し、人間関係にも厚みがでてきた頃、嵐の日に練習に行って…

というあらすじは、間違いかもしれない。見た人はわかります。本当は主人公がろう唖者でなくても成立する映画です。たぶん、監督の頭のなかで極端な例(初の非暴力映画ということで照れず描ける人間像)として、ろう唖者が採用されたのではないかと推測します。日テレの「星の金貨」(見てないけど…トレンディドラマって見ないんだよなぁ)やカネボウ・ヒューマンドキュメント「叫んでも聞こえない」(これ見た、よかった)とはまったく意味が違うはずです。(単なる僕の思い込みか?)

自身の監督作品ではこの作品が初めて、自分が出ない映画(キッズリターンも出てないんでしょ?まだ見てないから知らん)ですね。でもちゃんと「たけしくん、はい」の子役さん(たけしそっくりの)が出てるところが上手い。
北野監督は、順撮りするそうで、だとするとテロップロールのバックで流れる、表彰式や、飲み屋でトロフィーを照れながら見せるシーンは、本来本編の中で使うつもりが、尺があわずに…ということでしょうか。でも、ロールのバックで流れることで、最高の効果を発していると思う。最初からの計算なら(お金の使い方という点で)脱帽です。
LDは、確か北野武全集に入ってるやつしかないでしょ(僕のはそれ)?この後のソナチネは単品で出てるのにね。なんでださなかったんだろ。

さて、北野武監督作品は、まだ紹介する機会もあると思うので、ここでは、北野武出演映画に飛びましょう。しかもハリウッド映画となれば…


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